by courtesy of camknows
街の飲食店や小売店など消費者向け店舗ビジネスは、普段から観察しているのですが、最近注意深く見る箇所が変わってきました。ちなみに、以前は、
[客数]集客に成功しているか(行列が出来ているか)?
[商品]販売商品のターゲットは誰か?
[客単価]価格設定に仕掛けはあるか?
[利用頻度]顧客の利用頻度は高いか、低いか?
などでした。もちろん、今もこの点には注目していますが、より注意を払っている箇所があります。それは、
[人件費]何人で運営しているか?
です。というのも、サービス業の人件費が、最近バカにならないほど高騰しているからです。
飲食店のアルバイトやパート従業員の時給が上昇している。求人大手の調べでは、5月のフード系時給は三大都市圏で3年7カ月ぶりの高水準となった。景気回復の兆しを受け、5月の求人件数は全職種で前年比3割増えた。(2013年7月3日 日経新聞電子版)
アルバイトやパート従業員の時給が上昇していることは、以前にも取り上げました。
アルバイト時給上昇を感じるショッピングセンターでの光景とは?
人口減少・高齢化を考えると、この傾向は今後も続くと思われます。ということは、アルバイトやパートを必要とするサービス業は、人件費の高騰に直面するわけです。一方、その分をすんなり値上げできるものではありません。消費者の節約志向は依然高いからです。アベノミクス効果で値上げが受け入れられるムードが徐々にできつつありますが、それも一部の業界でのこと。または、一部の高級品だけで、来店動機を高める集客商品には、それなりの価格が求められると思うのです。
となれば、この人件費の高騰にどう対処すればいいか?その方法の最右翼が、
いかに人手を掛けずにサービスレベルを維持するか
ではないでしょうか。または、
ターゲット層に受け入れられる範囲で、いかに人手の掛からないビジネスをつくり上げるか
でしょう。そういう意味では、
何人で運営しているか?
という点は、客数・客単価・利用頻度同様に、店舗ビジネスを見る上で重要になるのではないでしょうか。
☆今日のまとめ☆
人件費高騰を避けられない店舗ビジネスでは、いかに人手を掛けずにサービスを提供するかが、成功の鍵になるだろう。
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
☆ 今日のこぼれ話☆
最近発見したのは、1人で運営するカフェ。
確か、梅田にあるシアトルズベストコーヒーだったか、と思います。
もちろん、キャッシュアンドキャリーです。