先日取り上げた吉野家の480円丼が、ついに発売されました。実は、発売日に関して全く記憶に無かったのですが、たまたま街の吉野家で発見。新商品で売るのに力を入れている商品だからでしょう、店舗には大きな看板(掛け軸型)が掲げてありました。
この看板を見て、まず感じたのが、
売るのに相当苦労するのではないか?
ということです。そう思った理由は、
商品説明がほとんど書かれていないから
に他なりません。
恐らく、従来の新商品と同じ感覚で看板を作ったのだと思います。しかし、その価格は全く異なり、500円近いものなので、価格の上乗せ分の理由を消費者に理解してもらわなければなりません。原材料の違いや調理方法のこだわりなど、従来の期間限定品との違いを納得してもらわなければ、牛丼との差額200円をなかなか支払えないのではないでしょうか。
また、
食欲をそそるようなシズル感のある写真
を採用していれば、販売のハードルを下げるものですが、店舗の外に掲げてある看板の写真は、特に食べたくなるような写真ではありませんでした。この点も、マイナスにはならないまでも、プラスには働かないと思います。
もしかしたら、マスコミによる話題性で売ろうとしているのかもしれません。だとしても、話題性で一杯目は売れるかもしれないですが、相当美味しくない限りリピートは難しいのではないでしょうか。吉野家の店舗雰囲気を考えれば、この480円丼の導入で、客層を広げるのは相当難しいと思われます。ならば、480円丼の売上を伸ばすには、同じお客さんに何度も注文してもらわなければなりません。看板を見る限り、それも難しいように感じました。
あるいは、客単価を引き上げる何か奥の手が、あるのかもしれません。
☆今日のまとめ☆
吉野家の480円丼の看板を見る限り、売るのは難しいのではないか。
その理由は、看板にプレミアム価格の理由が全く書かれていないからである。
また、シズル感のある写真を採用していない点も、販売をより難しくしている。
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
☆ 今日のこぼれ話☆
個人的には、280円牛丼の看板のように、タレントの写真を大きく掲げた方がいいように、感じました。
あの度アップの写真は、目立つからです。